Teach For Japan×DAncing Einstein『教育環境を再定義する』

こんにちはわーい (嬉しい顔)
クラブ活字を読む習慣がなく「勉強が苦手」と感じている子のためのマナビノバ『共育学舎BCI』を主宰する、学びの土台ビルダーの小杉ですクラブ
ぴかぴか (新しい)この度はご訪問いただき、ありがとうございますぴかぴか (新しい)
今日は夏らしいジメジメした陽気になりましたね雨

また新型コロナウイルスの感染者数が増えてきています。
(1)密閉空間であり、換気が悪い (2)近距離での会話や発声がある (3)手の届く距離に多くの人がいるの3条件がそろうと、集団感染が起きやすくなるそうですので、こういった場面や場所を避けるように心がけてください。
またうがい、手洗い、換気などをいつも以上に入念に行ってくださいね。

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さて先日Teach For JapanとDAncing Einstein主催の「教育環境を再定義する」に参加しました。

登壇者の苫野一徳さんと青砥瑞人さんに興味があり参加したのですが、想像以上におもしろい内容だったのでブログにてシェアいたします。
備忘録のような形で書き連ねているため、多少読みづらさはあるかと思いますが、宜しければお読みくださいほっとした顔

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・青砥さんプロフィール
→高校を中退後、UCLAへ
→好奇心からの学びが、自分を変えた
 ⇒今の学校教育とは違った学びがあっても良いのでは?
→AIと人間の脳が違う以上、「AI vs. 人間」と二項対立で考えるのではなく、共存
→学校教育については、職場と常に関わりながら協働
→成長とWell-beingがテーマ
・苫野さんプロフィール
→哲学でドーパミンが止まらない
 ⇒哲学とは、意味や本質を徹底的に考えて、説くこと

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①「大人の役割って?」
苫野さん
→コロナ休校中の大きな問題
 =大人の方が焦って、子ども達の声を聞かなかった
 ⇒However まずは子ども達の声を聞いて、「一緒に学校を作っていこう!」
→(データを見て)高校まで「大人時間」を生きているが、それが今回「子ども時間」を生きられた
→ジャン・ジャック・ルソー『言葉を身に付けた時くらいから、子どもは学ぶ意欲があるのに、それを奪っていませんか?』
→「どうすれば子どもが自分を生き生きさせられるか」
青砥さん
→「娯楽に時間を割くって、本当に問題かな?」「ゲームやYouTubeって、悪いこと?」
→二人にとっての哲学や脳神経科学は「娯楽(=やりたいからやっていること)」
→どうラベリングするかは、人次第
→(休校期間中の話になり)大人が一番落ち着いていないとの事実が、子どもに感染
 →段ボールで自分が落ち着ける家を作った子がいた(=自分で心理的安全な場を創っている)
 ⇒これを「学び」と言わずして、何を「学び」と呼ぶのか?
→「これをやらなきゃいけない!」だけでなく、他の観点から教育をとらえる
苫野さん
→次女の「暇だ暇だ」を放っておいたら、苫野さんのオフィスが閉じられて入れなくされたり、恐竜に興味を持ったりした
→ルソー『無為な時間を見てけしからんと思うけれど、子どもがいかに空想を巡らせているかに目を向けなさい』
→「子ども達にとって、豊かな時間って?」
青砥さん
→デフォルトモード・ネットワーク
 =白昼夢状態、ぼーっとしている状態だけど脳は活性化
 →記憶ドリブンの情報処理
  →(スタバの話が出て)何も考えずに、普段の席に行っている
  ⇒何回も経験していることが、意識せずとも行動をもたらす
 ⇒クリエイティビティが隠れている
→空白の使い方を大切にしている
→発想する時は、いつもサウナ
 ⇒「もうダメだ―」と物事が煮詰まるまで考えてから、リラックス状態に
→ぼーっとしている子がいたら頭ごなしに叱るのではなく、「どうしたの?」と声かけ
苫野さん
→「学びを止めない」は大事だけれど、違和感
 =「学ばせることを私たち(大人)はやめない」では?
→子どもの豊かな時間を確保する
 →これができないのは、システムの問題
→子ども達は、学びのペースも違うし、心地よく感じる環境も違う
 ⇒大人のペースに嵌めるのではなく、子どもが個別で学べる環境を
→(今回の夏休み短縮の話が出て)「全員一律に夏休みを短縮する必要はなかった」
 ⇒補習が必要な子などだけ夏休みを短くするなど、個別対応すれば良い
青砥さん
→日本のように、ある程度の学力を担保できる教育システムがあるのはすごいこと
 →これだけのシステムを創れたのだから、もう一度新たな軸を作れるのでは?
→本人が今の教育システムで満足しているなら良いけれど、それ以外の学びの体系を作るべきでは?
→モチベーションは、2パターン
 ①ドーパミン性
 →Seekの情動
 ②ノルアドレナリン性
 →「やらないと」
 ⇒①と②のバランスが大事
  2つのバランスは、一人一人異なる
→現在の教育では①が無視されている
→②では集中力が続かなくなる because 全ての刺激に対して敏感になり、気が散るから
→②ばかりになっているなと感じたら、いかに①に立ち返るかが大切
 =「なんでやるんだっけ?」
→(サッカーの川口選手との対談の話の中で)「海外の選手は楽しむし、創造する」
 →練習は適当なのに、試合では練習よりも良いパフォーマンスをする

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②意識について
青砥さん
→「学び」の定義づけの問題では?
→「育児って学ぶことだらけ」
 →ミルクをあげる時間がストレスだったけれど、「育児って学ぶことだらけ」と気付いたら、その時間が豊かな時間になった
 ⇒この事に気付かなかったら、成長も止まっていた
 ⇒見方を変えることで、豊かさや成長に変えられる
⇒「誰かに決められた学び」だけが、学びではない
⇒自分が得た体験を、いかに自分で学びにできるか
苫野さん
→「学びをどうとらえるか?」
 →本来楽しいはずなのに、いつからかつまらないものに
→保育・幼児教育「遊び浸るから、学び浸るへ」
→学校に入った瞬間に、学びと遊びが分けられる
→学びに対する拒否感が植えつけられるようなシステムになってしまっている
青砥さん
→回路は使われれば、エネルギー効率化の方向へと進む
 =使っているものは強化、使っていないものはlose because 存在するだけでエネルギーを使うから
→楽しさに気付けないとすれば、自分の内の感情に気付けないか、不適切なラベリングをしている
→(間引かれた後の)残ったシナプスをいかに使えるか
 =好奇心を持てるかどうか
→神経の可塑性
 →少しずつ使うことで、分子構造は変化する
→3つのネットワーク(URL:http://www.future-society22.org/blog/aoto)
 ①デフォルトモード・ネットワーク
 ②セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク
 →意識的
 ③サリエンスネットワーク
 →①と②の間のイメージ
 →体/脳から発している情報に反応
 →情動を内側でモニタリング、非言語性
 →エクスペリエンスドリブン
→ワクワクしているが、気付けない
 ⇒自分の内側の反応性に、いかに気付けるか
→何となくの感覚知=違和感
⇒自分と向き合う時間が大切
 →内省記録をとる
→世の中にある情報が強すぎる
 →それが売れるから、さらに強くなる
 →自分の外側にある情報に注意を独占され過ぎている
 ⇒自分の内側に注意を向ける時間が必要
苫野さん
→哲学書を読むと、一瞬でストレスがなくなる
 =哲学者との対話で、自分の内と向き合える
→違和感を手放さない
→本質看取
 →違和感を言語化することで、共有可能に&自分での理解も深まる
青砥さん
→言語化することのメリット
 →記憶として想起しやすい
 →共有可能に
→違和感は非言語性だから、そこは理解したうえで言語化しようとする
 →完全変換ではない
→言語化することで、それに限定されてしまう
苫野さん
→言語は世界を包摂できない
 →それを踏まえた上で、本質をどこまで言葉にするか
青砥さん
→哲学者は、非言語的な世界を言語化していくスペシャリスト
 =終わりなき旅
→脳には答えがないが、原則や原理を探していくおもしろさがある
苫野さん
→科学と哲学の共通点は「構造化」
→相違点は「事実学(対象がある)と本質学(意味、価値)」
青砥さん
→fMRIなどで脳についてはだいぶ分かってきたが、それは実際の現象と言えるだろうか?

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③伴走する人勢に必要な資質能力
苫野さん
→学びのエロスを掻き立てらえる人
 →エロス=ワクワク感
→「言われたことを、言われた通りできる」からの転換
⇒探究
 =自分たちの問いを立てて、自分なりの方法で、自分たちの答えを
⇒「子ども達の問いの答えを先生が分からない」でOK
⇒探究支援者、共同探究者であることが重要
青砥さん
→①ドーパミンドリブン
 ②ノルアドレナリンドリブン(?)
→幸せになれる子を育てたい
 =どう受け止めて、どう感じられるか
→先生一人一人がもっとハッピーに
 →自分の幸福のあり方を探究していない人が、他人の幸せのあり方に関われるだろうか?
→人間の脳はネガティビティバイアスにとらわれがち
 →大事な反応ではあるけれど、こればかりではもったいない
 →幸せの種にいかに注意を向けられるか
→分子構造を変えて、幸せに気付き、Well-beingであれるように
⇒エロスを見つけるには、いかに自分の情報と向き合うか
⇒堂々巡りにも意味がある
 →堂々巡りするのは、まだその神経情報に対する回路ができていないだけ
苫野さん
→探究を教育の中心に
 →堂々巡り、葛藤、失敗が大切
→探究とは「テーマを見つけ、問いを立て、方法を決め、発表する」
 →先生が決めたら構成型
 →子ども本人が決めたら非構成型
→先生が学んでいる姿を、子どもや親たちに見てほしい
青砥さん
⇒自分が一番楽しむ
 →楽しむ人がいれば、それが伝播する
→エロスが出まくっている人の周りにいてほしい
苫野さん
→先生が学んでいる姿を見る程、ワクワクすることはない
→子ども達が探究している間に、先生達で探究をしていればよい
→学校外の人も関わったらおもしろい
⇒ドーパミンドリブンの、エロスに満ちた学び

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④教員養成について
苫野さん
→「授業ができない」と大学に苦情が来る
 →学ぶメインが教科内容で、教室運営を学んでいないため
→探究的な教員養成
 →現在の過程は、出来合いのコースになりがち
 →探究を経験できない
 →大学教授は下手な授業をするより、研究のプロなのだから学生の探究を支援する方が良いのでは?
 →コンテンツを集めるよりも、探究をチームで支援する方が良いのでは?
→教員は利用される存在
青砥さん
→主観では「世の中がどうなるかなんて分からない」
→テクノロジーによって、生活の様々な面が変わりやすい
⇒同じような内容を、同じように学んだ教員が、同じようなことを教えても、同じ人間しか育てられない
⇒先生一人一人が「強み」を輝かせるべき
→経営もchaoticに進めてきた
 →1つの事に絞ってやるだけでは、このコロナ禍ではうまくいかなかった
→chaosであることは大事
→ただ軸は「脳神経科学を使って、いかに人のWell-beingに貢献できるか」
苫野さん
→子どもは一人一人個性的で違う
 =動物園、宝の原石
青砥さん
→大学はエロスの集合体
苫野さん
⇒軸があるから、色々なことができる
⇒全ての子ども達が生きたいように生きられる力を育むことが大事
青砥さん
⇒軸は一人一人が自分の内に作っていく
 →自己と向き合い、何度も自分の内に向き合う
→軸があるから、柔軟でいられる
苫野さん
→教員免許の質を変える
 ⇒探究支援にエロスを感じられる
 ⇒「待つ」と「関わる」の判断ができる
青砥さん
⇒理念を叶えられるような、教員養成課程にするべき
→「子ども達をどうやって支援するのか」
 ≠教育コンテンツ
 =エロスを感じさせられるのか
→採用要件に、担当者の「どう感じるか」を入れている
→空白を持つこと、自由度を持つ
 =評価軸は評価担当者に作らせている
→多様を受け入れるような資格化
 =多軸化、一人一人を尊重
→プロセスの評価も蓄積
→データを取ることが、本人の学びに役立つのかどうかが大切
 ⇒データを取ること自体が目的化してはダメ
苫野さん
→EBPM(Evidence-Based Policy Making)は危険もはらんでいる
 →測定が目的化
 →測定した結果「どういう物を求め、どう活かしたいのか」が提示されないことが多い
 ⇒教育哲学者を入れてほしい
青砥さん
→仮説を立証するための問いになってしまいがち
→科学には常に外れ値がある
→パソコンのように「0、1」だけでの政策立案は危険
中原さん
→一眼ではあるが、一様ではない
苫野さん
→多様化は本当に大事
中原さん
→ザインストローマー
 →オランダ、入職のあり方
→今回の話を踏まえて、TFJの活動に活かしたい

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⑤最後に
青砥さん
⇒センスオブワンダー、学びのエロスを大切にできるか
→Well-being
→なかなか手が回らないところにAIを活用
苫野さん
→教育は、民主主義社会の土台
→自由(生きたいように生きる)の相互承認
 →憲法が最も大事
 →自由に生きるには、力が必要
 →感性においてまで刻みこむために教育が必要
→そのためには、法、教育、福祉
 →全ての自由を実質化

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世田谷区の桜丘2丁目で活字を読む習慣がなく「勉強が苦手」と感じている子の強みや長所を活かしながら、学びの土台を築くサポートをしています。(→学びの土台についてはこちらを参考にしてください)

その中でも特に「自分の好きなことを、楽しそうに話してくれる子」「(大人数よりも)少人数の時に輝く子」と共に学びたいです(不登校の子も大歓迎です)♫
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